菓子業界のパッケージデザインについて思うこと

前回の記事でポンスケのパッケージいいじゃんみたいな事を言いましたが、ちょっと気になったので、公式サイト行って見てみました。

なんと!やっぱりデザインの手入れしてたんですねー!すごい。
ずっと前からある商品でも、デザインの力を入れるとこれだけ魅力的な商品に変わってしまう。
菓子業界は、とんと疎いですからね、こういうの。
せっかく良い商品を持っていても、プロモーションがイケてないだけで世の中の表舞台に出れない商品の多いこと。
その点で今回のぼんちのポンスケはすごいと思うのですが…

以前blogであげた、北陸製菓の事を思い出した。
北陸製菓といえば、「シガーフライ」「ハードビス」「ユレーカ」が有名ですよね。

どれも北陸製菓創業以来のロングライフ商品ですが、かのD&DEPARTMENTのナガオカケンメイ氏が手がけたパッケージデザインに生まれ変わってます。
北陸製菓の社長さんが、デザインに関して含蓄のある方なのか、かなり熱意をもって進めたプロジェクトの様です(だいたい北陸製菓はセンスありすぎるんですよ、ユレーカとかネーミングでやられます)

これはもう菓子界のパッケージデザインとしては、レジェンド中のレジェンドだと思ってます個人的に。超すごい。すごすぎる。
シンプルナチュラルカッコいいといえばそうなんですけど、単純に見た目をガラっと変えて面白カッコよくするのとはワケが違って、もともとあった商品のアイデンティティを残しつつ、洗練されたデザインに昇華してる。
これにはデザイナーとメーカーの魂がこもっている現れだと思います。


▲栗ボーロの高橋製菓

ちょっと話は変わって、スーパーやコンビニでよく見かけるお菓子のメーカー、なんとなくとっても大きな会社なんだろうなぁと思い込いがちですが、意外と小さな会社だったりします。
半生菓子なんて特にそうですね、おじいちゃんおばあちゃんが二人で作ってるとかザラですし(さくら棒とかね)、誰もが知ってる有名な駄菓子のメーカーも、沖縄から北海道までたったの二人で営業をこなしている某ラムネメーカーとか(これにはビックリした)なんかもあり、思ってるよりずっと規模が小さい。
ロッテ明治グリコ森永みたいな有名メーカーみたいに、時代に合わせて新しい商品をガンガンリリースするなんてこと無理無理。

中小メーカーは創業以来の商品を大事に売り続けるのが良いでしょうね。


▲昔から変わらず愛される商品

サクマドロップス、パインアメ、源氏パイ、フィリックスガム、フエラムネ、ホワイトロリータ、前田のクラッカー、ココナッツサブレ、キャラメルコーン、ヨーグレット、(大きなメーカーも含まれてますが)例えばそういったものです。
これらは昔からほとんど味もパッケージも変わらず、そのままの姿で売り続けられています。
久々に食べてみるとどれも本当に美味しいし、これで充分満足なのだから、変わる必要が無いからでしょうね。

そういったものは、原料の調達から流通販売まで負担が減って、低コストだし作るのも売るのも楽なんですよね。というかそうじゃないと中小は無理。
コンビニに並んでは消える商品たちは味もデザインも消費されては1シーズンで捨てられていく短命なもの。
これでは作り手も、売り手も、買い手も、疲れてしまいます。(いや、本当に疲れるんですよ)


▲昔から変わらなさすぎる商品(笑)

かといって本気で何も変えないのもやっぱり古臭くなるもので…古さに甘んじるのではなく、中身も外見もアイデンティティを残しながら今後数十年も愛されるいい塩梅のデザインというのが求められると思うんですよねー

今現在の菓子業界プロダクトは、最近の洗練されたデザインやマーケティングの力はまだまだ全然入っておらず、ある意味ブルーオーシャン状態だと思います。
なんでもかんでも作っては消費して捨て、新しいものを追い求める時代が終わり、古くからある本当に良い物がやっと認められはじめてきた昨今ですから、もっとこういう取り組みをするメーカーが増えると、菓子業界も面白くなると思うんですけどねー


▲これこれこういうことを言いたいんですよ。ほんと北陸製菓すごい。素晴らしい。

というわけで北陸製菓バンザイ。ナガオカケンメイ氏バンザイ。

これに関して、超素晴らしい記事を発見してしまいました。
https://www.shakaika.jp/blog/8911/hokka/

ABOUTこの記事をかいた人

あまのや繁田商店の4代目。 駄菓子ビジネス拡大に燃える2児の父。 デザイン・ライター・カメラマン・マーケティング、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業を継ぐ。 旅とバイクとコーヒーが好き。 お仕事ください!