神のような存在・ココアシガレット!~前編~

みなさんは「ココアシガレット」知っていますか?

ココアシガレットと言えば、「タバコ型の駄菓子」で有名ですね。

私はまずその駄菓子を手に取ったとき、まるで本物の煙草みたいでこれ食べれるの??ととても驚きました。ココアシガレットはオリオン株式会社が開発した砂糖菓子で、1951年から発売している駄菓子のロングセラー商品。ピーク時には年間1,800万個出荷するほど、化け物級の最強商品でした。当時は5円販売していたそうで、原料も砂糖とココア、ハッカだけのシンプルなものでした。現在ではココアとハッカをミックスしたもので全体が均質な味になっています。

ところでなぜタバコ型かというと、当時、少年少女たちがタバコを吸う真似をすることが多く、その「早く大人になりたい」という願いをひと足先に叶えるための商品でした。憧れる大人に少しでも近づけれるように、この駄菓子を開発するなんてオリオン株式会社、人のことをすごく考えていてめちゃくちゃ優しい…。流石と感じました。

ところが、現在では以前社長がブログ(オリオン ココアシガレット | あまのや繁田商店ほっとらいん)でも書かれていましたが、なんと…現在では禁煙を応援しています。え?大人になりたい子どもの夢を叶えるためなのに?と思いましたが、これには理由があり、明治時代後期の日本では喫煙文化が広まる中、時が経つにつれて肺がんなどの健康問題が出てきて、禁煙や分煙が推奨されるようになったからであるそうです。たしかに……そう考えると納得がいきます。また、2021年10月1日の「たばこ税増税」により、タバコの価格高騰もあり、禁煙を考える人が増えたのも理由の1つです。

ダンボール自販機親子で作るシガレット販売キット

そこで、すごいのがオリオン株式会社、なんと「オリオン 禁煙応援シガレット組立販売キット」という禁煙対策セットまで開発しています。ディスペンサーにココアシガレットを補充して、専用の「禁煙応援パスポート(nospo)」を入れると、シガレットが1本ずつ取り出せる仕組みに。これがめちゃくちゃ効果があるそうである人は1時間に1本吸っていたタバコの本数を大幅に減らすことができたとのこと。恐るべし…オリオン株式会社。

話は変わりますが、パッケージの色に秘密があるのはご存知でしょうか?実は「ピース紺」と呼ばれており、現在も販売されている煙草「ピース」の箱を示す言葉で1950年代に作られた造語です。そんなピースが1952年にリニューアルされ、売上がかなり伸び「商業デザインの成功例」として戦後復興期の日本の産業界に影響を与えます。そのときに「ピース紺」が流行色になって、世界に広まったそうです。ココアシガレットのパッケージの色もピースの新デザイン発表後にリニューアルし、現行品とほぼ同じ紺色の箱になりました。

左:改装前 右:改装後

画像「トピックス:ピースのデザイン改装|たばこの歴史と文化|たばこと塩あれこれ|たばこと塩の博物館

こちらの写真がリニューアル前(左)と後(右)です。比べてみると、おぉ…めちゃくちゃカッコよく進化していて、これは流行るなと写真で見ても分かります。ちなみにデザインしたのは、不二家の「F」マークを手掛けたとしても有名な20世紀を代表するデザインの巨匠「レイモンド・ローウィ」です。そんな有名な方にデザインされて、今も人気を誇っているのは日本人として誇りに思います。弊社としても忘れずに大切にしていきたいですね。

さて、ここまでココアシガレットやピース紺についてあれこれ語ってきましたが、まだまだ語りつくせないことがたくさんありますので、次回に続きます。

次回もお楽しみに!

あまのや繫田商店 筆者:須田智也

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。