これからの夏期間、売り場から姿を消してしまうチョコ系駄菓子をアーカイブしていくシリーズ。

前回に続き金ピカ系でいきます。

福助製菓「ゴールドチョコ」

コイツもビジュアルが非常によろしいので、商品説明の前に写真をまじまじと見てください。

はい、そういうわけです。
外観に関しては、見たとおりすごいので多くは語りませんが、まぁすごいですねこれも。
マジ金塊って感じですよ。

前回の金貨チョコと合わせて、なにか賭け事をしたくなりますね。
怪盗ゴールド 5枚 = 福助ゴールドチョコ1個
こんな感じで、温泉行って花札、ポーカーとかね!

「おれは怪盗ゴールド10枚bet」
「おれは福助ゴールド5個だ…」
「なに!?そんなに自信があるのか…ぐむむ…」

絶対楽しいと思う

一応商品単体のレビューもしときます

側面から開けると

このように

なにやら豪勢な外見とは裏腹に洗濯板みたいなチョコが出てきました。

完全に一致

これはスイスのトブラローネもビックリの段々チョコ。

カカオ豆がどんどん高騰してますからね、仕方ないです。

けっこうビターな色してますね。

でてきた。
小学生たちが開けるのすごく手間取ってるたけど、なるほど爪が入る余地が無くてこれは非常に開けにくいパッケージ。

パクー

美味しいです。普通に。

 

さてこの福助ゴールドチョコ、いわゆる金券当たりがすごいのが唯一無二の特徴。

どうすごいか=必ず当たりが出る。はずれ無し。最低でも10円が絶対当たる。
つまり当たる確率が異常に高いっていうか100%なので、こどもにとっては垂涎モノの商品なんですね。

さて、ここで金券システムについて注釈。
普通の当たりくじは、同じ商品をもういっこもらえるシステムですよね。
金券当たりの場合は、ペリっとめくると10円とか30円とか100円とか書いてあります。
んで、お店の中にあるお菓子をなんでも自由に金額分のお買い物ができるというまさに本物のクレジット、金券として機能させてしまう、トンデモシステムなんです。

これすべての在庫をPOSで管理している現代のコンビニやスーパーじゃあ絶対扱えないシステムですよ。
まして、その金券を他のお店で使ってはいけない、買ったお店で使ってね。
という
消費者のモラルと販売店の管理能力に全権委任したスペシャル商品なんですね。

あれ?でも金券として機能っていったって、その財源はどこから出るの?
販売店の損にならないの?
あとでメーカーから券と引き換えでキャッシュバックしてもらうの?

とお思いでしょう。
なんとその財源は、この箱の中に含まれているという寸法ですよ。

つまり、この箱の中には商品が50個入ってます。
単価は50円です。
本来なら50円×45個=2250円のところ、33個分として計算する。(これを業界では33付という)
50円×33個=1650円。
12個は金券で他の商品が無くなることへの補填というわけです。
その差額600円が、店内のほかの商品と交換するための財源という仕組みです。

どうでしょう。
キツネにつままれたような感覚になりますねまったく。
だってこれ、箱買いするお客さんもいるんですよ。
箱で買って600円分の金券を持ってきて他のお店でお買い物しちゃったら、そのお店は600円まるまる損しちゃうわけですから!

まぁそんなことするお客様も、そんなことに気づかない駄菓子屋さんもないんですけどね、実際には。
でも極端に言うとそういうことが可能になってしまうし、駄菓子屋のおばちゃんとかウチみたいに

「あんた!これどこで買ったの。ウチで見ない子だね。ウチで買ったんじゃなけりゃ交換できないよ!」

なーんてこと、間違ってもコンビニじゃあ言えないですからね。
だから、これぞ駄菓子屋でしか扱えない駄菓子屋の特権といった商材なんですよね。
その金券システムをうまいこと利用して、駄菓子屋さん以外のラーメン屋さんや雑貨屋さんが、再来店の動機付けにクーポン券代わりにするみたいなやり方もあると思うんですけどね。

ないか。

これがすべてですな。

それでは。

商品名 ゴールドチョコレート
メーカー 福助製菓
JANコード 4954671000042
入数 50個(33付)
価格 50円
原材料 s砂糖、植物油脂、全粉乳、ココア、カカオマス、乳化剤、香料、(原材料の一部に大豆を含む)

メッチャ売れますよこれ

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。