小山忠次郎商店

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当店の真向かいに「小山忠次郎商店」というもぐさ屋があります。
「もぐさ」というのはヨモギの葉を精製して作ったお灸の事で、手の甲などに乗っけて火を点けるアレです。
良い燃焼をするお灸を作るには品質の良い素材と大変な手間暇技術が必要で、粗悪品と優良品には雲泥の差が出るそうです。
これを専門に毎日手作業で作っているのは全国でもほんの数軒しか残っておらず、もちろん小山さんとこは超一級品。
建物も築90年超と伝馬町でも最も古くとても貴重なお店なのですが、これが今日、取り壊されます。
伝馬町の自慢であるし、真向かいで同級生の家でもあるし、ずっと店に居たお婆さんにも子どもの頃から親しんできました。
それだけにとても残念なのですが、なんとほぼ同じ形で作り直し、ご商売も続けられるそうです。

周りには「勿体無い」と言われるそうですが、やはり大地震があった際に耐えられないだろうという理由。
それについては当店もとても気持ちが分かります。

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伝馬町2区の老舗ふたつが古き装いと商売を保ちながら、同時にリニューアル。
ちょっと、ドキドキします。
もぐさの加工販売 小山忠次郎商店

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フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。