静岡市を中心に西から東まで駄菓子屋さんを訪問しては勝手に紹介する、駄菓子屋研究シリーズ。今回は…
ずっとblogで取り上げたかった、とっても元気な駄菓子屋さん「駄菓子屋Peco」に取材にいってきましたのでご報告!
まず外観です。
宮本町の南幹線沿いシェル石油から入ってすぐ。
今月22日で4回目の誕生日を迎えるこのお店は、落ち着いた住宅の一角…というか住宅のほぼ全面が素敵な駄菓子屋さんになってます。
広大な軒下があります、これはすごい。
この広大な遊び場&交流スペース!
元々駐車スペースだったそうですが、軒下にもなっているので、すごく落ち着いた雰囲気。
放課後に子どもたちはここで本を読んだり、お菓子を食べたり、遊んだり。
週末は子連れの大人も多く見え、店内外がぎゅうぎゅう詰めになるそうです。
まるで学校のような設備。
本棚にはタメになる書籍、雑誌、絵本、漫画などがキレイに並んでいます。
置いてある本の種類からお店の意志をヒシヒシ感じます。
現代の駄菓子屋がどうあるべきか、というものを考えさせられます。
勉強机の中には子どもたちが勝手に置いていったのでしょうか、遊具や文房具が詰まっていて、皆これを自由に使って遊んだり勉強したりするそうです。
店長の増井由美子さんにお話を伺いました。
開店は2010年4月、住宅内部の一角を改造、段々と今の形になっていったそうです。
ひところ、大型ショッピングビル内にはコテコテの古めかしい駄菓子屋が数多く出店されましたが、この自宅の一角からスタートするパターンは、昭和の駄菓子屋の起こりと同じ流れですね。
宮本町は3つの学区の調整区域であり、自身の子育ての大変さから、地域の子ども達が堅苦しくなく遊んだり交流し、健やかに育くむ場を持ちたいという気持ちから駄菓子屋を開店。
こういった×活動○営業をしていると、来店客からしばしば、
「とても素晴らしい活動ですね!応援してます!」
といった言葉を頂くそうですが
「なにも肩肘張った事をやっているつもりは無く、ごく自然の事として捉えているんですよ」
とご謙遜の様子でした。
や、僕も素晴らしい事だと思います。
これは現代の新しい駄菓子屋のニューウェーブになりえる。
高齢化とコンビニ・ディスカウントの進出によってどんどん姿を消していった駄菓子屋ですが、NEWS JAPAN「駄菓子屋文化復活で地域の絆を守れ」←これ非常に興味深いです
とニュースでも取り沙汰されるように、今現在、駄菓子屋文化は昭和のそれとはカタチを変えて、こういったお店が全国的にジワジワ増えつつあります。
流通業界の変遷!価格破壊!少子高齢!
駄菓子屋に限らず八百屋・魚屋・肉屋など小さな商店が昔と同じにはいかず、愛すべき姿がドンドン消えていくのはこれはもう仕方の無い事ですが、どうやら最近では町と店と人の流れが、少しだけ変わってきているように感じます。
現代の新しい駄菓子屋のニューウェーブ、駄菓子屋2,0とも言うべき新時代の駄菓子屋文化が到来しているのなら、駄菓子屋Pecoさんはこれからの静岡の駄菓子屋文化の一角を担うお店なのは間違いない!
明日4月5日6日は静岡祭りに伴い、駿府公園内「静岡子ども城下町」にPecoさんも出店、子どもたちが自ら駄菓子屋を運営するそうです!
お店、イベント共に、お子様連れで遊びに行ってみてはいかがでしょうか♪
「駄菓子屋Peco」
開店日時 : 月・火・木・土 13:30~18:00
〒422-8065
静岡県静岡市駿河区宮本町7-20
(南幹線沿いの平安プラザ近く)
TEL&FAX (054)281-9277
FBページ https://www.facebook.com/earth0325voice