というわけで半生菓子編です。
ちなみに半生菓子というのは、一般的に売られているお菓子のカテゴライズの中で、あんこを固めたようなのとか、寒天ゼリーだとか、豆を飴で固めたやつとか、そういったモノを業界内でなんとなくモワっと指す言葉となっております。
そういうのは大抵、昔~っからある地方の町工場みたいな小規模メーカーの作るお菓子で、それだけに大手メーカーと比べてどことなく違った雰囲気というかオーラを持ったお菓子となっております。
たとえばこんなの。
総本家田中屋の「蜂蜜生せんべい」なんっじゃそりゃ!という見た目とネーミング。
愛知県は知多半島の名物で、生八橋のルーツだとも言われてるそうです。
お餅のような食感と、蜂蜜と黒砂糖の甘み、せんべい=お米の風味がマッチして、それはとても美味しいものだそうです。
濱松屋製菓「東京おかき」
これは珍しい、ポット入りのお煎餅。しかも海苔にたっぷり包まれて、海苔せん好きにはたまらないでしょう。
仕入れときました。
マルイチ「乳菓サンド」
寒天ゼリーをウエハースで挟んだ一品。
この手の商品は半生ではよくあるパターンですが、半生に馴染みのない若者などが食べても、きっとウマイと思います。
マルサ「生姜砂糖漬け」見た目がカッコいいです。
食べても美味しいです。おそらく想像通りの味です。
以前ご紹介しましたが、紅茶とスパイスとこれを一緒に煮出せばチャイになります。
よっちゃん「す漬いか」
よっちゃんといえば、30円の当り付き「よっちゃんいか」が思い浮かぶと思いますが、実に色んなタイプの商品があります。
駄菓子メーカーじゃなくて海産物メーカーですからね、おつまみ類は豊富にラインナップあります。
ただ、この商品はサイズ的にもパッケージ的にもウチで扱いやすそうだったので。
ちなみによっちゃんと言えばこれも思い出します。ロールスロイス伝説。
春日井製菓「お徳用ラリーナチョコレート1kg」
業務用ですね、バーやスナックでウイスキーと一緒に出すのに使うのでしょうか。
これだけあるとホクホクしちゃいます。
明治などのチョコレートと比べて、まったり高級といった感じではないですが、ほどよい甘さとカカオの風味がカツーンと来て美味しい!と思います。
二葉製菓「白樺50本」
すげー!こんなのあったんだ。
白樺というのは、雷おこしを砂糖のアイシング?で包んだ二重に甘いお菓子。
ネーミングと見た目の個性的なこと!昭和初期に作られた、半生業界の中でも息の長いお菓子です。素晴らしい。
寺沢製菓「割チョコ」
超マイナーですがチョコレートを色々作ってるメーカーさんです。
これ去年ウチでもやったんですが、めちゃくちゃ美味いです。
このブ厚いチョコを口いっぱいほお張って、ゴリゴリっと噛み砕くと、最高に幸せになれます。
中毒になったお客さん、多いですよ…今年もやりますので、ぜひお買い求めください。
タクマ食品「月の小石チョコレート」
これ、よくあの、オシャレなお店でグラム売りしてたり、ディスペンサーからボロボロっと出てくるやつですよね。
本当に小石みたいな形で、面白い!
おまけ「さんまとあじの干物」
展示会の帰りに、高速のサービスエリアで発見。
最近海外からの旅行客向けに、日本製を売りにした商品を各社開発しているようですが、これはスゴイ、カッコいい。
いやらしくなく、でもシンプルに率直に、日本製を訴えて、細かな説明もして、雰囲気もすごく良いです。
「焼いております。このまま骨まで丸ごと食べられます。添加物は食塩のみ。」
沼津の老舗メーカーのようですが、デザイン会社とコラボレーションしたのでしょうか。
半生菓子の業界は本当に良い物作りをするメーカーばかりですが、メーカーから問屋まで業界全体がなかなか古い体質ですから、新しい感覚での商品開発はごく一部です。
もったいないなぁ、と思うけど、そういった付加価値のついた商品を作ったら作ったで、ウチみたいな問屋系の流通には回らないんだろうナァ、というジレンマでした。
来週は東京方面の展示会へ行きます!