8月はとんでもない月でございました。
8月1日~21日 新静岡セノバ 催事出店
8月7日~11日 JR静岡駅ビル パルシェ 催事出店
8月28日 あまのや繁田商店 清水ベイドリーム店 OPEN

まさかの新店舗「清水ベイドリーム店」現在鋭意準備中です。
弊社初のショッピングモール常設出店となる第一号店。
「現代の駄菓子問屋がどうあるべきか」
この命題を軸に、一からこの商売の根っこを見つめ直してきました。

紆余曲折しましたが、結論としては
「駄菓子 = 昭和レトロではない」
「駄菓子屋ではなく、菓子問屋である」
この2点に絞られました。

駄菓子はとかく、郷愁を感じるレトロの装いであつらえられることが多い。
やはり昭和初期~中期というのは、近年日本人が最もエネルギッシュであった良い時代であることは間違いなく、非常に魅力があります。
古びた木作りの什器、鉄腕アトム・鉄人28号のアイキャッチ、ブリキのおもちゃ。
それらに引き立てられ、駄菓子が所せましと並んでいる様は、ある種異様とも感じるほど、強烈に人を引き付けるパワーがあります。
これらに勝てるエネルギーを持つのは、おそらくディズニーくらいじゃないでしょうか。

でも、これでいいのだろうか。
現代のこどもたちは、昭和レトロを見てどう感じているのだろうか。
「なんとなく良いなぁ」とは思っているだろうが、当然「なつかしい」とは思わず、「駄菓子ってそういうものなんだ」と思ってると思う。
駄菓子メーカーさんも、自社の古くから続くロングセラー品に打ち勝つように、新しい駄菓子を努力して作ってる。
現代の子供たちが大人になり、さらにその子供が大きくなって駄菓子を買うであろう、およそ30年後を考えた時、このままで良いとは到底思えない。

そこからスタートしてはみたものの、弊社として一体どんなコンセプトで世の中にしゃしゃり出ていけば良いモノか、本当に頭を悩ませましたが…
伝馬町本店のデザインを手がけた「ケンブリッジの森」の故・藤原さんの言葉、「お砂糖ひとつにまでこだわりなさい」の言葉をふと思い出した。
(これはカフェオーナーに向けた言葉なんですが。)

現代の消費者(主にこども)
現代の駄菓子メーカー
現代の駄菓子屋

それらの間に入って、駄菓子をとりまく環境を良くしていくことが、ウチみたいな問屋の使命であり、課題なのではないか!と思った。

このブログのサブタイトルである「現代の駄菓子問屋がどうあるべきか、模索します。」に立ち戻ったわけですね。
これさえ決まれば、すべて決まってくる。
壁の色、棚の形、照明の形、色、商品の置き方、サービス、課外活動などなど。

と、大見栄切ってしまいましたが…そうやって腑に落として自分を納得させないと、なかなか動き出せない性質でしてね…
今回のオープンでそれをすべて体現できるかといえば全然をんなワケがないのですが、まぁ一応そんなコンセプトを掲げて、今後の展開をしていこうと思っております!

8月28日、清水ベイドリーム店OPEN、よろしくお願いしまーす!

あまのや繁田商店 清水ベイドリーム店
〒424-0906 静岡県静岡市清水区駒越北町8番1号
電話 054-336-6776

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。