新店舗計画1

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当ブログでも何度か新築計画の件に触れていましたが、現在の店舗を取り壊し、新たに建て直しをします。

主な理由は、建物の老朽化です。
昭和元年の創業以来、15年の静岡大火、20年の静岡大空襲を経て、何度も増改築を繰り返し、建物はガタガタになってしまいました。
多くのお客様が足を運んでいただく店舗では、来るべき東南海の大震災に耐えられる耐久力が不可欠です。
古き良き趣は確かにあるのですが…既に限界と判断し、完全新築を計画するに至りました。

しかしただ建物を新しくするだけでは、古さが売りの駄菓子を扱う当店にとって、これはマイナスに働きます。
今生き残っている菓子店・菓子問屋の多くは新築を経てキレイな建物になりましたが、菓子問屋独特の雰囲気は失われてしまったように思えます。
かといって、大型ショッピングビルで見かける、昔ながらの駄菓子店を模して古めかしく作られたもの、当店があのような形態をとるのが正しいかと言えば、NOでしょう。
作り手も、売り手も、買い手も、現代に生きるこれからの人たちなのですから、bestのカタチがあるはず!
駄菓子とは、お菓子とは、問屋業とは、小売店とは、大手とは、お客さまとは、流通業界とは、メーカーとは、町とは、商店街とは、歴史とは、静岡とは…一体なんなのか、どうあるべきなのか。
などと暗中模索していた時に、数々の運命的な出会いや発見がありました。

伝馬町発展会、御伝鷹まちづくりプロジェクトでのまち活動
静岡デザイン専門学校さんの授業の一環としてシミュレーションして頂いた、当店のコンセプトメイキング
D&DEPARTMENTのナガオカケンメイさん、studio-Lの山崎寮さん
(お二人は著書を読んだけでお会いしたことは無く、ここで名を挙げるのも非常に恐縮ですが)

そして沼津のデザイン事務所「ケンブリッジの森」の藤原さん。
今現在、こちらで非常に刺激的な打ち合わせを重ねて、一緒に店づくりを進めています。

3月着工、11月オープンの予定です。
さまざまなプレッシャーがのしかかりますが…どうぞご期待ください。

創業当時の天野屋

ケンブリッジの森 GENBA-NIKKI
http://genba-nikki2.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-2c41.html

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。