チロルチョコ チロルのパン屋さんとブランド名についていろいろ

チロルチョコのチロルチョコ株式会社から、新商品が登場しました。

「チロルのパン屋さん」です。

いつもの通り本題はすっ飛ばして与太話から入りますが

メーカー名 商品名

いつもブログ書くときは、この順番で表記してるんですけどこの商品名がそのまま会社名メーカー名になってるパターン、書いててどっちの事を言ってるのか分からなくなるので困りますね。

あ、ちなみにメーカー名とブランド名って違いますのでメーカー名は チロルチョコ株式会社 ですけど、ブランド名は チロルチョコ ですから、例えばコーヒーヌガーのチロルチョコを紹介しようとすると

「チロルチョコ チロルチョコ コーヒーヌガー」

ってなっちゃうんですよ!意味分からんじゃないですか!

チロルチョコ株式会社のチロルチョコしかり、佐久間製菓のサクマドロップスしかり、前田製菓の前田のクラッカーしかり

でもサクマドロップスの佐久間とは意味合いが違うわけですよ
あれは佐久間さんが発明したドロップで(当時ベタつかない飴は画期的だった)、屋号も昔は苗字をつけるのが普通だったから、佐久間さんが作る佐久間製菓のサクマドロップスなわけで
前田のクラッカーとかもそうですよね

なんですが、チロルはちょっと事情が違う。

チロルチョコは、昔は松尾製菓っていうメーカーの作る、一商品でした。

松尾製菓ですよ!?松尾製菓!

「松尾製菓 チロルチョコ ホワイトクッキー味」

すごい違和感。

また横道それますけど、あの頃は関西はチロルチョコ、関東はライスチョコという勢力図があったそうで、いまや駄菓子界の大御所的な位置付けでふんぞり返ってるチロルさんですけど、昔はぜんぜんローカルというか、おれチロル派〜おれライスチョコ派〜とかやってたわけですね
というか今ではとても信じられないですが、関西人しかチロルチョコを知らず、関東人はライスチョコしか知らない時代があったんですね~
それがどんどんチロルの人気があがって、関東制圧。
そしてメーカーから独立してチロルチョコ専門のメーカーになったわけです。

いつものバイブル、綱島理友「駄菓子帖」から抜粋。

まず、両者の立場を明確にするために、歴史からやっていきたいと思う。
どちらかというと歴史上に最初に登場したのは「ライスチョコ」の方であった。
このチョコレートは昭和二十年代に登場し、昭和三十年代初頭に北は北海道から南は九州まで進出して、殆ど日本全国を勢力圏内に収めて、だが屋チョコレートとしては初めての全国制覇を果たした。
「ライスチョコ」にとっては我が世の春。「ライスチョコ」にあらずば、駄菓子チョコにあらずといった、「ライスチョコ」天下統一の黄金時代であった。
しかし、古今東西の歴史を見るまでもなく、栄枯盛衰は世の習い、黄金時代にもやがて陰りが見えてくる。
そのきっかけとなったのが、昭和三十七年、九州を地盤とする新しい勢力「チロルチョコ」の勃興である。
この時から「ライスチョコ」の天下は揺らぎ始めるのだ。
徐々に九州から東に押し戻され、結局「ライスチョコ」は中部地方以東に撤退し、関西以西の地域は、「チロルチョコ」の手に落ちたのであった。
「チロルチョコ」は中身にヌガーが入っていて、「ライスチョコ」の空気の入ったお米よりも重量感があった。
どちらかというと、この重量感が、中身充実をたっとぶ関西方面で圧倒的な人気を得た原因ともいわれている。
つまりここに関西以東「ライスチョコ」関西以西「チロルチョコ」という、東西分断駄菓子チョコレート地図というのが成立したのである。

Amazonで10円で買ったのにすごいマジで面白い。

同じようなパターンでは、おやつカンパニーのベビースターラーメンやブタメンと似てる。
おやつカンパニーも独立して、おやつカンパニーとして麺類のお菓子を製造開発しているって寸法です。
あれはもともと松田産業から独立→松田食品株式会社→社名変更→株式会社おやつカンパニー
ってことですが、ベビースター株式会社とかブタメン株式会社とかにはしなかったわけですから。

それはさておき、いい加減本題の商品レビューにいきましょうか。

はい、チロルのパン屋さんアソート。

きなこもちとか、抹茶もちとかの派生品で、一袋に昔ながらの10円サイズのやつが何個か入ってるパターンの商品群ですね。
これは7個入り。

最近チロルは派生商品すごい出してきますからねー
今回はパン屋さんということで、最近のパンブームを見事に反映させているわけですね。
かなり面白いけど、チャレンジングな感じですね、味の方はどうでしょうか。

中身は

クロワッサン
カレーパン
クリームパン
の3種類。

いっこづつ見ていきましょう。

クロワッサン!

パッケージかわいい。
ちょっとガサガサっとした感じのものが見えますね。
味の方は…あ、たしかにパンですねこの風味は。
パッケージ裏の原材料のところを見ると、たしかにパン粉とか書いてある。


よく再現されているし、これは面白い。
美味しいかどうかで言うと、まぁ美味しいです。
パン風味だから美味しいかどうかはよくわからないですが、チョコとして美味しいかなと

次、カレーパン。

こっちはもうイラストを見るに、ドロッとした何かが溶け出してますけど笑

食べると、はい、もう紛れもなくカレーパンですよw
美味しいかどうかは、これもう関係ないですw
チロルさんも、きっとネタとしてやってるはずですしw

クリームパン。

これは普通に美味しい!
ドロっとしたカスタードクリームの風味と、パンの風味がマッチしていて、キワモノではなく普通に美味しい感じです。

というわけでチロルのパン屋さん、一度は味わって見るのも良いんじゃ無いでしょうか。
よろしくお願いしまーす

 

最近コーヒーヌガーがバカ売れしてるんですけど、なんかメディアで紹介されたんですかね?

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。