丸一製菓 乳菓サンド

今回は久しぶりに伝統的な半生菓子の紹介です。

ピンク一色の可愛いパッケージが目を引く、丸一製菓の乳菓サンド。
この寒天ゼリーをウエハースでサンドするタイプのお菓子、まぁ普通に生活していたらお目にかからないですよね。
仏壇スイーツよろしく、おばあちゃんちか、お寺さんか、それこそ仏壇のお盆に入ってそうなお菓子です。

さて、まずメーカーですねー

Google mapより。
岐阜県に工場を持つ、半生菓子メーカーによくある、昔ながらの地方メーカーですね。
この手のメーカーはホームページ持ってないからぜんぜん詳細がわからないんですよね…ま、それがまた魅力なんですが。

フルーツゼリーとか、

桃山とか、

あんこ焼き系、寒天ゼリー系を作ってるメーカーさんみたいですね。
(本当にそのくらいしか分からなかった。インタビューでもしに行きたい。)

というわけで商品の方を。

まずパッケージ。

いいですね、とても。
ロングライフデザインな香りがプンプンしますよ。
昔のこういうパッケージって、ものすごく貴重です。

まずネーミングが良いですよね、乳菓サンドって。
妙にかわいい響きがあります。
今はこの手のデザインって、専門のデザイナーが居て、量産的に効率的に作られ、早いサイクルで消費されてしまうものですけど
昔のパッケージというのは、デザインナーというより町の画家にお願いして描いてもらってたとかなんとか。
今は文字を打ち込めば、スラスラーっとパソコンに入ってるフォントでそれなりに見栄えのする商品ロゴができあがっちゃいますけど、昔は紙とペンで、定規やコンパスそれに墨とかで描いてたんだもんなぁ。

初代のガンプラの原型は木を削って作られていて、今のようにpcで線を引いたようなのではなく、人の手で切ったり削ったりしたものが元になっているから、それはもうどこの面どこの線をとっても非常に味のある立体になるのだと
それと同じく、昔のパッケージデザインには人の魂がこもっているような気がして、貴重に思えるものです。

こじつけか。

それはさておき、中身!

かわいいネジリ個包装に、「乳菓サンド」のかわいいロゴ。
ひな祭りにお供えできそうなくらい可愛い外観。

中身はピンクのウエハースに二色の寒天ゼリーが挟まってます。

味の方は

やさしい甘さにウエハースのサクサク感が謎の相乗効果があります。
だって普通ウエハースって、クリームとかチョコとか挟まってるモノで、寒天ゼリーとかは挟まないです。
きっと戦後の食糧難では、チョコやクリームみたいなものが貴重だったのかなぁ…とか想像。

ウチのオカンは子供の頃、戦後間近で田舎だし大したおやつが無いから、梅干しをたけのこの皮で包む。
すると竹の子の皮から梅干しの味が染み出してきて、それをチューチュー吸う事で幼少時の腹を満たしていた話を思い出す。

というわけで見た目も味もとっても昔懐かしかわいいお菓子、乳菓サンド。
よろしくお願いしまーす。

保育園幼稚園でよく使っていただいてます。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。