今回は伝馬町発展会のお仕事報告です。
昨日、静岡デザイン専門学校さんにて毎年恒例『てんまデザイナーズ・バナーコンテスト』の打ち合わせをしてきました。
『てんまバナーコンテスト』は実は次回で9年目になる、伝馬町通りのストリートバナーを題材にしたデザインコンペで、静岡デザイン専門学校さんと伝馬町発展会のコラボ企画です。
伝馬町に関わるテーマを授業内の一環として学生たちがデザイン
→伝馬町通りの電柱にバナーとして掲示
→約三ヶ月間掲示しまちに置かれた投票箱によって票を集める
→けやき通りの夏祭りにて最優秀作品を発表
という流れでまち行く人々にバナーを見上げながら歩いて頂き、回遊性を向上させる事が狙いです。
しかし実際にはなかなか効果・認知度が上がらない現実がありました。
画一的なデザインが連続的に目に飛び込んでくることで効果を得るストリートバナーに対して、それぞれ別のデザインを掲げるバナーそのもののメリットに相反するコンペ形式のジレンマ。
これを払拭し統一デザインを掲げる事を提案。
大きなくくりのテーマは「ここは伝馬町通り商店街」をアピールする事。
そして第二のテーマとして、伝馬町の持つ何かで味付けをしなくてはならない。
次回は全体的にコンセプトの練り直しを図る必要がありそうです。
伝馬町がこれからどうなりたいのか、どの方向を向いて発展していきたいのか。
現在この界隈では実に多くの団体が街を良くしようと躍起になっていますが、統一感が無く、せっかくの手間暇お金が分散してしまっています。
これを纏めて全ての人がひとつの方向に向かっていけるような動きとコンセプトが必要な時期にきていると感じます。
他さまざまな団体や企画を全てひっくるめたデザインアイデンティティのようなものなので、バナー単体で決められる事ではないのですが…
次回のバナーコンテストは、そんな根っこの部分から掘り下げたモノが垣間見える仕上がりにしたいなぁ…と思います。