売れる商品と売るべき商品。円空屋の煎餅「花しょうが」「茶のかおり」

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今日は岐阜のお煎餅メーカー、円空屋さんの「花しょうが」「茶のかおり」です。

問屋さんに紹介されて、いかにも昔ながらの見た目で、珍しい感じの商品だなーと思ってなんとなく仕入れましたが

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これがまったく売れない。1日に1袋~2袋でしょうか。

この調子では仕入れた4ケースをさばくのに2ヶ月近くかかってしまう。

商品を置くスペースにもショバ代というのものがあるので、あまり効率の悪い商品というのは、経営的には置きたくないものなのである。

その昔量販店でバイヤーをやっていた時代が僕にもありまして、そこではいかに売れる商品で棚を埋めていくかが勝負でした。

月に1万円の売上を作る商品がひとつの棚に30アイテム陳列されていたら、その棚は月に30万円稼いでくれることになりますが、これを棚効率と言います。

なのでスーパーやディスカウント、量販店など、大きいとこになればなるほど、この棚効率を重視するわけです。

コンビニなんてその最たるものですよね。

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なので、棚効率的にはこの商品はナシです。大ナシです。

しかし食べてみると

こーーんなもんうまいわけ…うまいやん!!!(お約束)

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なるほど、主成分が澱粉・砂糖・水あめですか。

塩は使ってない。

やっぱり昔からの製法のようで、ご年配のお客さんからは「懐かしい懐かしい!」とよく言っていただいてます。

そして二言目には

 

「最近こういうのどこにも売ってないのよねぇ」

 

で大抵リピートしてくれますし、一度に何袋も買ってもらえるようになり、日販数も上がってきました。

中には

「この商品はいつまで置いてるの!?」と真剣な表情で聞いてくるお客様も。

 

ああそうか、最近忘れてましたすみません。

こういう商品こそ、ウチがやるべき商品だったんだ。

売れる商品と売るべき商品。

もっと売るべき品揃えをしなくては。

 

というわけでメーカーさんすみません!僕に売る力が無かっただけでした。

頑張って売ってきます!

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。