竹新製菓展示会

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先週、愛知県まで煎餅メーカー「竹新製菓」の展示会に出席してきました。
いわゆる知多半島ですね。個人的になつかしい。

お菓子のメーカーはこうした展示会で、小売店や問屋へ新商品の販売に繋げることがしばしばあるようです。
当店はこれまでこういったモノへの参加は積極的ではなかったのですが、新店舗へ並べる商品を考えるため、最近はお願いしてでも行くようにしています。

というわけで気になった商品をざーっと

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竹新製菓の看板商品、みりん揚げ!
秘密のケンミンshowでもやっていましたが、この手の揚げた煎餅は、関東では「歌舞伎揚」、関西は「ぼんち揚げ」と相場が決まっています。
静岡では断然「歌舞伎揚」ですよね。
関西に行くと、かぶきあげ?なにそれ?となるそうです。

ところが愛知県ではこの「みりん揚げ」が超メジャー選手ということで、さすが竹新のおひざもと。

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「わざわざ勝ち我みっくす」
堅焼きのしょうゆ煎餅をわざわざ割って、さらに溜まり醤油を染込ませた、堅めの濃い味好きにはたまらない商品。
この手の煎餅、土地柄によってバカ売れするんですよね。
今回これ、発注しときました。

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「キャラメル太郎」
小麦系の甘いガリガリ系スナックに、ピーナツ、落花生トッピングの、キャラメル風味。
宇佐美製菓の蜂蜜太郎とはライバルなんでしょうか、兄弟なんでしょうか。
同じ愛知県出身なだけに調べなくては…そして味を比べてみなくては…

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「織部 六重」
先代の社長さんが生み出した進物(しんもつ)モノで、大柄で綺麗な箱を広げると、小分けの竹新商品がズラリ。
これで上代3000円はすごい。
贈答用のパッケージは、今後当店でも強化していきたい所なので…要検討。

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「お菓子ミックス」
商品名と見た目がスゴイ、一抱えほどあるダンボール箱にギュっと詰まった煎餅900グラム。
これを購入するお客は、どういうシーンで利用するんだろうか…?
以前ウチも春日町の煎餅屋さん「松田米菓」の塩せん・あじろの一斗缶も扱っていたし、こういうのも欲しい。

というわけで、大変勉強になりました。

中でも興味深かったのは、煎餅の材料は大きく分けて「もち米」、「うるち米」と二つがあって、調理法と仕上がりに応じて使い分けるのは当然ながら
さらにそのカテゴリーの中でも産地や品種によって風味や粘り気が違うので、商品によってそれらを使い分けコントロールして生産しているのだそうです。

煎餅は中国米、古米、国産米と、原料がホントにピンキリで、価格にもそれがよく表れています。
数あるお菓子の中でも一番身近な「米」という素材を使って作られる物ですから、日本人の僕らに味の違いが分かるのは当然の事ですし、もっと煎餅の味に敏感になっても良いんじゃないかと思うのです。
良い煎餅とそうでない煎餅は、食べ比べると本当~に違うもので、心の底から「やっぱ美味しいのは美味しいナァ」ってなります。

きき煎餅!

をいつかやってみたい。

ABOUTこの記事をかいた人

フリーペーパーの編集、量販店バイヤーを経験したのち、実家の家業である菓子問屋「あまのや繁田商店」を継ぎ4代目に。 旅とバイクとコーヒーが好き。